──実質的なデビュー作となったのが、2002年の横浜ダンスコレクションRで発表した『while going to a condition』です。梅田さんの作品は、関節とか筋肉の動かし方が特徴的で、波打つような柔軟な使い方をします。光と音が重要な役割を果たし、空間の中央に位置する身体と三つ巴になり、三者が相互に反応しながら進行していきます。ときたま素早い動きを使うんですが、ある程度の速度を保ちながら動きっぱなしなので、とても運動量が多い。このスタイルはデビュー作から現在まで変わりませんよね。この作品はその後、何度も再演される代表作になりました。
ダンスコレクションには「ランコントル・コレグラフィック・アンテルナショナルドゥ・セーヌ・サン・ドニ(旧バニョレ国際振付家賞)」と「ソロ×デュオ・コンペティション」があって、僕は両方に出場しました。「ソロ×デュオ」に出した作品を見た評論家の三浦雅士さんに「もう少し舞台を使った作品をつくったほうがいいよ」と言われて、ランコントルまでの2週間で一気につくったのが『while going to a condition』です。賞は逃したのですが、ディレクターのアニタ・マチューの目にとまってフェスティバルに招待され、バニョレで公演しました。よく受賞したと勘違いされますが、してません。ここが僕には結構大切なところで(笑)。