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Corporation of London

コーポレーション・オブ・ロンドン
http://www.cityoflondon.gov.uk/Corporation
presenter interview


Arts Organization of the Month
2005.7.1
Corporation of London  
 

コーポレーション・オブ・ロンドンとは?

コーポレーション・オブ・ロンドンは、イギリスにおいて、アーツ・カウンシル・オブ・イングランド、BBCについで3番目に多く芸術を支援しており、舞台芸術分野では、ヨーロッパ最大の総合文化センター兼コンファレンス会場であるバービカン・センターを所有していることで知られる。
ロンドン最大の自治区の一つ、シティ(City of London)は、ニューヨークのウォール街と並ぶ金融の中心地。1平方マイル(約2.6平方キロメートル)という狭い地域に証券取引所、イングランド銀行を始め多くの金融機関が並ぶ。居住人口5000人に対し、昼間の就業人口は50万人に上る(2005年)。コーポレーション・オブ・ロンドンは、この地域(通称“Square Mile”)を統治し、独自の警察を持つ特別行政府である。一般に「ロンドン」という場合は、グレーター・ロンドン(Greater London Authority/GLA)のことであり、シティを含む33の自治区で構成される大都市圏を指す。
コーポレーション・オブ・ロンドンのなりたちは中世にさかのぼる。イギリス最古の地方公共団体で、市会(Court of Common Council)という議会構造をもち、その仕組みはイギリス議会の発祥より旧い。
市会には政党などの政治団体は存在せず、市長(The Lord Mayor)、24人の長老議員(Aldermen)と、112人の市会議員(Common Councilmen)から構成され、実質的な行政執行機能を有している。その長い歴史の中で、選挙制度を含め他の地方団体とは異なる自治制度が形成されている。
コーポレーション・オブ・ロンドンを統括する市長(The Lord Mayor)は、1546年以来毎年、聖ミカエル祭(9月29日)に選出される。任期は1年。長老議員による長老会議で承認される。また、市長の役割は、コーポレーションの首長のみならず、シティ司令官、ロンドン港提督、シティ大学学長などを兼ねる。
なお、コーポレーション・オブ・ロンドンの代表であるThe Lord Mayor(市長)と、GLAの首長であるMayor of London(ロンドン市長)と異なるポジションである。

コーポレーション・オブ・ロンドンの財政について

コーポレーション・オブ・ロンドンは今日、一般の地方公共団体同様さまざまな公共サービスを提供しており、シティ警察による独自の取り締まりもなされている。その財政は以下の3本の柱に支えられる。

1. 公的資金
地方税(域内の固定資産税等)を主な財源とし、その他に事業利益(コーポレーションが保持できるのはほんの僅かで、大部分が各公共団体に分配される)、国家歳入、他の政府助成などがある。

2. シティ基金
この基金は13世紀に由来し、今世紀に至るまで増資が行われている。今日では、市長の公務、スミスフィールド、ビリングゲート、レッドゥンホール各市場の運営、ロンドン大都市圏周辺に所有する1万エーカーもの土地の管理、3つの私立学校とギルドホール音楽演劇学校の運営に対し、資金供給する。

3. 船橋甲板室地所
この基金はロンドン市内の橋梁(ロンドンブリッジ、ブラックフライアーズブリッジ、サウスウォークブリッジ、タワーブリッジ)管理に利用されている。この基金は今日、公益信託となっており、コーポレーション・オブ・ロンドンは、その受託者として機能する。
2000年以降、“Square Mile”という地域にこだわらず助成活動の境界を拡大し、国家との共栄を見据えた文化行政に取り組んでいる。バービカン・アーツ・センター、エッピング・フォレストやハムステッドヒースなどのオープンスペース、ロンドン中央刑事裁判所などの施設・機関への支援を続けている。
エジンバラやブライトンと並ぶ大規模なアートフェスティバル「シティ・オブ・ロンドン・フェスティバル」は毎年6月下旬から7月上旬の3週間、コーポレーションの助成によりシティ界隈で開催される。
 
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