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2009.6.24
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アヴィニョン演劇祭が7月7日に開幕(2009年7月7日〜29日)
  2009年で63回目を迎えるアヴィニョン演劇祭は、レバノン出身でフランスに亡命、現在カナダを拠点に活動する劇作家・演出家のワジュディ・モアワドをアソシエート・ディレクターに迎え、7月7日から29日まで開催される。ヤン・ファーブル、マギー・マラン、クシシュトフ・ヴァルリコフスキなど第一線で活躍するアーティストの新作や、デイヴ・サン・ピエール、ヤン・ロワース/ニードカンパニーなどのフランス初演作品のほか、ワジュディ・モアワド自身による4部作の全作上演(『Littoral, Incendies, Forêts(岸、焦土、森)』(1, 2, 3部)、『Ciels(複数の「空」)』(4部))も行われる。

 アラブ世界やその関連で問題提起する作品が多いのが今年の特徴で、2006年のイスラエルによる攻撃直後のレバノンにおける疎外された主婦と左翼の元記者の出会いを描くリナ・サーネー&ラビア・ムルエ『Photo-Romance』、公務員失踪事件を新聞の切り抜きを用いて追うことでレバノンの政治的状況をあぶり出すラビア・ムルエ『À la recherche d'un employé disparu(消された官僚を探して)』、イスラエルの映画作家アモス・ギタイによる舞台作品『La Guerre des fils de lumière contre les fils des ténèbres(光の子と闇の子の戦い)』(死海文書[Dead Sea scrolls]から取られたタイトル)のほか、各モスクの光塔(ミナレット)で行われていた肉声による礼拝の呼びかけ(これを担当する人がムアッジンと呼ばれる)が廃止され、ひとつのモスクでの呼びかけがラジオ放送されることになった事態を取り上げ、実際のムアッジンを出演させるシュテファン・ケーギ/リミニ・プロトコルの最新作『Radio Muezzin(ラジオ・ムアッジン)』などがプログラムされている。

[フェスティバル概要]
 1947年に始まった、新作発表の規模と数においてヨーロッパで一、二を競うフェスティバル。2004年からアソシエート・アーティスト制をとり、毎年異なるアーティストがプログラムの選定を務めている。近年の総演目数は40前後、メインの会場である法王庁宮殿の中庭、キャリエール・ドゥ・ブルボン(石切り場)など、アヴィニョン市内約20カ所のさまざまな施設で上演が行なわれ、ほぼ市の人口に匹敵する10万人が町を訪れる。プレス各紙は毎年アヴィニョン演劇祭特集ページを組み、連日舞台評を掲載、2005年のヤン・ファーブル作品のように時には演劇界あげての大論争に発展することもある。
アヴィニョン演劇祭(Festival d'Avignon)
[会期]2009年7月7日〜29日
[会場]法王庁宮殿 ほか
http://www.festival-avignon.com/
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