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2012.3.27
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ソウルのダウォン芸術祝祭「フェスティバル・ボム(Bo:m)」開幕(2012年3月22日〜4月18日)
 
 ソウルで毎年春に開催されるダウォン(多元)芸術フェスティバル「フェスティバル・ボム(Bo:m)」。6回目を迎える2012年は、「アジアのコンテンポラリー」「ポストドラマ演劇」「日本のテン(10)年世代」「韓国のニューウェーヴ」「西洋から非西洋への中心移動」の5つのテーマのもとで、ダンス、演劇、美術、音楽、映画等、現在芸術の全ジャンルを横断する8カ国・22作品がラインアップされている。
 その中で最も大きいテーマは、韓国のアーティストによる「アジアのコンテンポラリー」。西洋中心の論理と科学が支配する近代的な思考から抜け出し、アジアの同時代性について考える。アジアゴシックを主唱するパク・チャンギョン(Chan-Kyong Park)が韓国の人間文化財を扱ったドキュメンタリーとレクチャー『Crossroads+Asian Gothic』、中央アジアの青銅鏡を通して西洋とアジアの見方を人類学的に考察するティンク・タンク(Tink Tank)の『Through the Copper Looking Glass, Darkly』、機械批評家や美術作家たちが科学者集団と共に行う科学パフォーマンス『ラーメン・アンサンブル』など、様々なジャンルを越えるダウォン芸術作品が初演される。
 「ポストドラマ演劇」では、ドイツ演劇の異端児ルネ・ポレシューの『あなたの瞳の奥を見抜きたい、人間社会にありがちな目くらましの関係』がオープニングを飾る。他にも、俳優たちと実際の父親の間で行われる世代間の会話を通じてリア王を再解釈するシー・シー・ポップの『遺言/誓約』、アメリカで最も注目を浴びる劇団ネイチャー・シアター・オブ・オクラホマの『Life and Times』が参加。
 日本からは、2011年フェスティバル/トーキョーのアワード受賞作である捩子ぴじんの『モチベーション代行』、ゴミを用いて音や動きを生み出す梅田哲也の『待合室』、福島の原発問題に正面から向き合ったChim↑Pomの近作『Real Times』等の上映会が予定されている。また、パフォーマティブな活動で芸術の領域を拡張しているキム・ジソン(Ji-Sun Kim)、次世代振付家ジャン・ヒョンジュン(Hyun-Joon Chang)等、韓国の若手アーティストの新作も多数含まれており、日韓の若手アーティストの交流の場としても期待されている。

[フェスティバル概要]
 新たな試みや形式を発掘して制作し、発信するダイナミックな現代芸術フェスティバルとして、2007年「スプリングウェイブ」として開始。2008年からは“春”と“見る”という意味を持つ「ボム」の名称に変更し、毎年3月〜4月の3週間にソウル市内の様々な文化的空間、劇場で開催。コンテンポラリーダンス、演劇、美術、音楽、映画、パフォーマンスなどジャンル間の境界を越えて現実に向き合うダウォン(多元)芸術が新しい傾向としてあり、フェスティバル・ボムは現代芸術のあり方について問い直す試みをダウォン芸術を中心に続けている。ディレクターは、Modafeの芸術監督でもあったキム・ソンヒ(Seonghee Kim)が務めている。ジビションなどの多彩なアートプログラムが行われるほか、青少年向けのワークショップなどの教育プログラムも充実。
フェスティバル・ボム(Bo:m)
http://www.festivalbom.org/
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