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Presenter Topics プレセンタートピックス

Updated: 2021.10.7

ドイツ「世界演劇祭」の次回ディレクターに相馬千秋、岩城京子が就任

 国際演劇協会(ITI)が3年ごとにドイツの主催都市とともに開催している世界演劇祭(Theater der Welt)の2023年のディレクターに、相馬千秋、岩城京子が就任することが決まった。2021年7月にデュッセルドルフで開催された同演劇祭のクロージングにおいて発表された。1981年から開催されてきた同演劇祭だが、今回初めてホストシティをドイツ国内から公募するとともに、プログラムディレクションを担うディレクターを国際公募で選出。2023年はフランクフルトとオッフェンバッハが開催都市に選ばれ、世界30カ国70件の応募があった中から、相馬千秋、岩城京子の両氏がディレクターに選ばれた。初の欧州圏外からのディレクターチームとして演劇祭を率い、2人が所属する特定非営利活動法人芸術公社(Arts Commons Tokyo)も企画制作やコミュニケーション、都市プロジェクトなどを担うチームの編成に際してサポートを行う。

世界演劇祭(Theater der Welt)
https://www.theaterderwelt.de/

2021年オランダ・フェスティバルのアソシエイト・アーティストにジゼル・ヴィエンヌと坂本龍一が就任

 2021年6月に開催される第74回オランダ・フェスティバルのアソシエイト・アーティストに、フランスの演出家・振付家・舞台美術家のジゼル・ヴィエンヌと、日本の作曲家、坂本龍一が選ばれた。

 60年の歴史を誇り、オランダや欧州だけでなく世界の最先端の舞台芸術を紹介してきたオランダ・フェスティバル。2019年より毎年1名ないし2名のアソシエイト・アーティストを選んで委嘱新作や近作を紹介するとともに、そのアーティストに関係のあるテーマにスポットライトを当てたプログラムを展開している。2019年はコンゴ民主共和国出身の振付家フォースティン・リニクラと南アフリカの現代美術家ウィリアム・ケントリッジ、2020年は米国の振付家ビル・T・ジョーンズが選ばれている(2020年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため開催を中止、オンラインプログラムのみ実施)。

 フェスティバル/トーキョーやKYOTO EXPERIMENTに招聘され、日本でもその作品が知られるジゼル・ヴィエンヌは、人間の形をした操り人形や、マネキン、仮面をつけた人形などを作品の主要なモチーフとして扱ってきたが、近年は俳優やダンサーも起用している。哲学的な思考に人間の形を与えてきた彼女の作品は、美、愛、破壊といったものに対する、一見すると対立するかのような人間の様々な欲望がいかにお互いに関連しているかを見せてくれる。彼女の最新作『L’Étang(池)』はオランダ・フェスティバルとの共同制作。

 坂本龍一はクラシック音楽、現代音楽、ポピュラー音楽、民族音楽など幅広い音楽性に基づく多彩な活動で知られる、日本を代表する作曲家・ミュージシャン。2017年に発表したアルバム「async」は時の流れを音響により描き出した作品。近年は音楽活動に加え、反原発や環境問題にも取り組んでいる。現在、オランダ・フェスティバルとの共同制作により、マルチディシプリナリーに活躍するアーティスト、高谷史郎とのコラボレーションによるオペラ『Time』の創作が進んでいる。

 2021年のオランダ・フェスティバルでは、両アーティストの新作や近作が上演される予定。

オランダ・フェスティバル
https://www.hollandfestival.nl/en/

英国の劇団フォースド・エンターテイメントがシェイクスピア全作を自宅キッチンで上演する「COMPLETE WORKS: TABLE TOP SHAKESPEARE: AT HOME」を配信

 英国の劇団フォースド・エンターテイメントが、俳優が自宅のキッチンのテーブルを使ってシェイクスピア戯曲を演じる「COMPLETE WORKS: TABLE TOP SHAKESPEARE: AT HOME」の映像を無料配信。全36作品をフォースド・エンターテイメントの公式サイト及びYouTubeチャンネルで発信(配信は2020年12月31日で終了)。

 「COMPLETE WORKS」のコンセプトは2015年に始まったもので、これまでは劇場空間を使って上演や映像配信を行っていたが、新型コロナウィルス感染拡大により多くの国で劇場が閉鎖され、人々が外出自粛を余儀なくされる中で、ウェブ上で配信された。俳優は1名のみ、自宅のキッチンのテーブルを使い、登場人物は炭酸水の瓶や洗剤のボトルなど家の中にある日常的なオブジェを使って表現するという非常に簡素なもので、どの映像も1時間前後に収められているが、シェイクスピア作品の真髄を充分に伝えるものとなっている。

COMPLETE WORKS: TABLE TOP SHAKESPEARE: AT HOME
https://www.forcedentertainment.com/tabletop-live-catch-up/